2014年8月

台風の影響で呉市の各地域で行われた花火大会も雨の中での打ち上げ花火となりました。

日本人は桜と花火を好み、儚さや潔さを心の中で愛でる習性があるようです。

旧暦の八月は新暦の九月とほぼ重なり、その頃には秋の気配を感じられることから八月は「仲秋」との異名があります。

和風月名の「葉月」も「葉落ち月」からきています。

ほかにも異称はありますが、草花が盛んな時期という意味の「壮月(そうげつ)」という呼び名がこの時期に一番相応しいのではと思います。

厚生労働省の発表によりますと、2013年の日本人の平均寿命は女性が86.21歳、男性が80.21歳で、いずれも過去最高を更新し、男の平均寿命も初めて80歳を超えたことになります。

平均寿命が延びている理由は戦争がないことも一因に上がると思いますが、衛生及び生活環境の向上、食生活・栄養状況の改善などの他に、医療技術の進歩が挙げられます。

死亡要因の5割を占める三大疾病(がん、心臓病、脳卒中)で死亡する人の数が減っていることが平均寿命の延びに大きく寄与しているとのことです。

呉市には、独立行政法人呉医療センター、共済病院、中国労災病院、済生会病院と高度医療機関があります。

人口15万人以上の都市での高齢化率日本一の呉市でありますが、健康寿命日本一をめざしたまちづくりを目指しています。

地域協働で市民ウオークの開催、健康体操の普及促進や健康遊具を計画的に公園に設置しています。

医療保険財政の適正化のためには、レセプトのデータベースの活用が、カギを握ります。

同じ薬を複数の医療機関から処方されている重複投与や同じ病気で異なる医療機関に 通院している重複受診、必要以上に何度も診察を受ける頻回受診の人などをデータベース から割り出し、訪問指導を行っています。

レセプトデータを分析することで、ジェネリック(後発医薬品)の普及率や、医療費の削減額がすぐに把握でき、呉市の施策に反映させることが可能です。

一方で、個別の健康指導を最大限に活かし、地域住民が一緒に歩いたり、食生活について学んだりできる体制を作っていくことが、地域協働の健康づくりにつながっていきます。

寿命が延びたらどうするか?これは現代に生きる私たちに向けられた問いであり、直面する問題です。

健康あっての長生きといきたいものですね。

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