2014年2月
二月は、着物を重ね着するという意味の「衣更着(きさらぎ:如月)」と呼ばれるように、まだまだ寒風の厳しい時期です。
旧呉市内ではこの二月に積雪する事が多いように感じます。
梅一輪 いちりんほどの あたたかさ 服部風雪
旧暦でいえばお正月の今時分、百花に先駆けて咲く梅を中国では「百花初見」あるいは「百花元始」と呼ぶそうです。
私が卒業しました同志社大学創設者の新島襄先生も「寒梅」という五言絶句を詠んでいます。
庭上一寒梅 笑侵風雪開 不争又不力 自占百花魁
梅は日本でも古くから愛され、奈良や平安のころの「花」と言えば「梅」をさしていました。
万葉集では、桜の歌よりも梅の歌が圧倒的に多く詠まれています。
年が改まって「いの一番」に咲く花であることから「花兄(かけい)」「初名草(はつなそう)」とも呼ばれ、春の風を見る草「風見草」、春の風を待つ草「風待草」などの異称を持ちます。
呉に梅の名所が少ないのは残念です。
城下町や寺社門前町には梅の名所が多くありますが、呉市は海軍とともに発展してきた経緯がありますので、桜の名所がどうしても多く点在しています。
平成17年に合併した豊町に「天満宮」があり、菅原道真候が京都から大宰府におくられる際に立ち寄られたということから、梅が植樹されています。
この豊町と豊浜・蒲刈・下蒲刈の四島を「安芸灘とびしま海道」といいます。
2月23日には「呉とびしまマラソン」、今月末まで、サイクリングスタンプラリーが開催されています。
2月11日には呉市中央公園にて呉市水産祭りが開催されます。
なんといっても呉市は「むき牡蠣生産量」5年連続「日本一」に輝いていますので、呉市の特産品の王者と言えるかもしれません。
今後とも呉市の特産品開発や販路拡大策を提言していきます。