2018年1月
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
大晦日には、例年のように船の汽笛が荘厳に呉海に鳴り響きました。
呉の暮に相応しい心に沁み渡る、新年に向けて引き締まる心音です。
新しい市長はこの心音を耳にされたでしょうか。
山で囲まれ海に開いている呉の地形には腹にすとんと落ちる港音でもあり 、木霊のように反響し合う。
私には「ごーん」「ごー」と聞こえ漢字に変換すると「呉ー」英語に変換すると「GOー」となります。
日本遺産に認定されている他の旧三軍港(佐世保・舞鶴・横須賀)もこのような汽笛を鳴らしているのか調べてみたいものです。
市長の年頭のあいさつで「市民の皆さんの心に寄り添い丁寧に話を聞くこと、隠し事やえこひいきをしないということ、このような当たり前のことをきちんと行い、公平でクリーンな行政を行う」決意を表明されています。
論語の中に孔子が政治の要諦について語った言葉があります。
「国をたもち家をたもつ者は、寡き(すくなき)を患(うれ)えずして均しからずを患え、貧しきを患えずして安からずを患う。」
(国をたもち家をたもつ者)とは、為政者を指します。
市長ですよね。
そういう立場にある者が心がけなければならないことは、市を富ますことより、まず富の不平等をなくすこと、人口を増やすより、まず市民一人一人の生活を安定させることにあると。
「なぜなら」と孔子は語っています。
「不平等をなくせば、国は自然に豊かになる。人民が安心して暮らせば、人口が減ることはない」と。
新年度予算に「呉らしい」また「具体的な」呉復活新計画を示していただくことを期待しています。
今年が戌年だけに呉市の市政が「わん」ランクあがり、「わん」ダーランドで「わん」ダフルになることを祈念します。