2012年2月
今月の一言 お題は『・・・残念』
東北大震災を機に防災に関する考え方や対応が各自治体で変化しているようです。
その背景には画一的な行政では安全を確保できない日本全国の特徴的な地形、気候にあります。
しかし、地域防災計画を独自に策定していくには国が財政的な裏付けを持った指針を示さない限り困難です。
つまり今後、県を通じて出される防災計画の変更指示は実行力のない絵に描いたもちになることが懸念されます。
地域が、地域の安全を守るという当たり前の事が出来るよう行政の仕組みの改革が求められています。
さて今月になると、呉市の来年度予算案が発表され、議会も予算審議に入ってまいります。
国では、消費税の増税法案を審議すると思いますが、2015年には10パーセントになり、社会保障に増税分は当てるという触れ込みです。
地方には1.56パーセントを増税分からいただけるということです。
額として4兆円になると思います。
社会保障の意味合いは、医療、介護、年金でありますので、この程度の額では、地方に配分されても運営は非常に厳しいものになると考えます。
まだまだ消費税を上げなくては、税と社会保障の一体改革などできるわけがありませんが、デフレ、円高、人口減少加速社会で増税は、日本にとって憂慮すべき可能性をはらんでいます。
呉市は、この一年のにぎわいの鍵であるNHK大河ドラマの『平清盛』にあやかって、沈む夕日を扇で招き返し、景気浮揚にぜひとも繋がるような、新年度予算に努力してまいります。
しかし本当の所、清盛が音戸の瀬戸を掘らなければもっと違った呉市があったようにも思えるのですが・・・『残念』。