2011年12月

今月のお題『ターニングポイント』

12月定例会が5日から始まります。

数ある議案の中では、なんと行っても呉市交通局の廃止に伴う条例の可否を決定することが重要議題であると思います。

68年続いた呉市の公営交通事業を来年の4月1日から民間に移譲することになります。

約1年間をかけて民間会社の選定から職員の雇用問題、資産の売却、70歳以上の優待証制度の継続などを特別委員会を設置し審議してきました。

民間移譲となれば、それに伴う費用が62億円かかる見込みです。

民間移譲しても優待パスや障害者優待を含め路線維持費が9億円必要になります。

呉市営バスの存続では、年間の費用が13億円以上かかる試算となっています。

いずれにしても、57億円を国から借りて10年間で返しますので、経費削減の効果が如実に現れるのは10年後で、年間4億円から5億円の効果がでることになります。

勿論、この市営から民間への転換は企業である広島電鉄(株)が将来にわたって安定的に成長することも大きな前提となるのはいうまでもありません。

そういった多くの事項を勘案し、市民の交通手段を安定的に維持し、更に効率的な財政運営を目指すには、民間移譲が最善であると判断することになると思います。

その他の議案では、倉橋町の保育所と小中学校統合に係る予算、大和ミュージアムの指定管理者の継続、呉市地方卸売市場の指定管理者の選定と重要案件が目白押しです。

地方都市として民間の活力を多いに発揮していただける体制へ変換を図っていく所存です。

さて、『11』という数字はターニングポイントを意味する符号に思えてなりません。

9・11のアメリカのテロに始まるイラク戦争から、現在の中東の政情変化。

2011年の3月11日、東日本大震災発生。

震災以降の日本のエネルギー政策の変更。

経済的には、円高とそれに伴い明らかになり始めたユーロ圏の抱える大きな経済問題。

さらに今年11月の大阪の選挙結果は、日本の政治のカタチを大きくかえる予兆に思えます。

ともあれ、大変な2011年が終わりに近づきました。

2012年が、希望に満ちた年となり、龍の様に力強く天へ昇る活気ある年となることを願ってやみません。

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