2012年1月
今月の一言 お題は『日本の山よ海よ静まれーしずまれー』(清盛調)
辰年の今年が呉市にとって輝かしい年とならんことを祈念いたします。
昨年は東日本大震災や豪雨による大災害に見舞われましたが、今年は災害の無いことを神に祈るしかありません。
しかし世界で起こる巨大地震の2割は日本で起こっているようです。
厚さ100kmある岩盤(プレート)が世界には14枚在りますが、日本近海には4枚のプレートが在ります。
東日本では、「太平洋プレート」が押し寄せてきており、「北アメリカプレート」とぶつかり合っています。
そして、西日本では「フィリピン海プレート」が日本列島に押し寄せてきており、「ユーラシアプレート」にぶつかっています。
東日本大震災は、歴史的に見ても1000年に1度起こる定期的な巨大地震らしいです。
恐ろしいことに、西日本大震災もこの東日本大震災と連動しているとのことです。
現在分かっている過去4回の東日本側の海溝型巨大地震のうち、一つの例外を除く実に3回において、わずか「6年から18年」の範疇の中で、西日本サイドでもマグニチュード8クラスの海溝型の巨大地震が発生しています。
さらに首都圏の大地震について言えば、過去4回の「全て」の東日本側の巨大地震とほぼ同時期に、10年以内の差異で、マグニチュード6から8のクラスの地震が発生しています。
もちろん過去のデータ通りに必ず起こるとは限りません。
出来ることならば起こらないで欲しいと願うばかりですが、まずもって東北を再生する為に人事を尽くさねばなりません。
更に、備えあって憂い無し、起こる前から安全な場所に首都機能を分散するなり、高速道路を海岸線から遠い所に第二名神・東明を建設するなり、リニア新幹線計画を10年以内に推し進めるなり、「天災から守るコンクリートへ」転換しなければこの国家は天災とともに滅びる危険性をはらんでいると思います。
東海・東南海・南海地震が連動して発生すれば西日本の大震災も想定され、今回の東日本の岩手県沖から茨城県沖の500kmをはるかにこえる700kmもの海溝破断になりますから、津波も当然大きいものになるでしょう。
しかし、呉に限って言えば四国や淡路島で守られているので、津波の被害は小さいかもしれません。
今年の大河ドラマは平清盛です。
清盛さんが厳島神社を建立したのが1168年。
1605年と1944年に西日本大震災クラスの地震が起こっていますが厳島神社は水没していません。
このことから広島県は歴史的に津波の被害はさほど大きくないと言えるかもしれません。
だからといって地震の揺れに強いわけでは在りませんのでご用心ください。
ところで呉も清盛さんに所縁のある音戸の瀬戸があります。
14日には、音戸大橋のたもとにある音戸の瀬戸ドラマ館(おんど観光文化会館うずしお1階)がオープン致します。
また、宮島と呉中央桟橋・音戸の瀬戸を結ぶ定期航路(土日)が就航します。
清盛さんが沈む夕日を扇で招き返したと言う伝説のある音戸の瀬戸に多くの観光客が訪れることを期待しています。