2010年6月
呉市議会6月定例会が7日から始まります。
呉市交通局の今後の運営方針について、指し示される予定です。
国(総務省)の方針も公営交通を如何に民間委譲させるか。
公務員がハンドルを握る必要がないとの考え方が根強く、経営の改善を求められています。
そもそも公営交通は、民間が路線維持できない生活路線や福祉路線を市民の足として供給していく大きな役目があります。
特に交通弱者である、高齢者や身体障がい者の外出を促す為にも、また生きる権利を保障する生存権を守る役目があります。
呉市交通局は、自らも改革の旗を掲げ、職員500人体制から、300人体制へとスリム化を図り、一部路線を民間に委託しています。
今年度から運転手独自の給料表を採用し、更なる賃金カットを行っています。
このような改革を行っても、乗客数の減少や燃料費の高騰により、経常利益は毎年1億円の赤字決算に追い込まれています。
この状況を改善するには、賃金の3 割をカットするか、路線を大幅にカットしていくしかありません。
民間に委託しても市からの補助金を給付しなければ、民間は路線を維持してくれません。
もう待ったなしの状況に到っています。
市民の皆さん呉市の交通体系をどのように維持発展させていくべきなのかご意見をお寄せください。
呉市議会も、未来の呉市の発展を願い、情熱をもって決断していく体制に代わろうとしています。
6月議会に於いて、議会基本条例を制定していく議案を議会自らが提案しようとしています。
更なる議会活性化と市民への情報公開、説明責任を強化していくことになると思います。