2007年2月
新年度(平成19年度)予算総体説明が、2月26日の本会議において、小村市長よりなされました。
70分近い間、原稿を読み上げる御労苦に対し、敬意を表します。
中身は総花的で小村色はどこにあるのか、探すのに苦労をした次第であります。
市の借金を返す方向性を打ち出した事に関しては、責任を後世の市民につけ回ししない硬い市長の決意のようなものを、惻隠いたしました。
前年に比べ16億円(一般会計)も借金を減らす予算を打ち出すには、財政当局と担当部署との鬩ぎ合いが伺えます。
ひいては、市民の皆様に我慢を強いる予算であることも一方では、説明する責任が生じます。
各種団体への補助金の減額や、公共工事(投資的予算)の削減、合併建設計画の規模の縮小等などです。
音戸ロッジは8月までを目処にクローズされます。
平成21年度グランドオープンを目指し、PFI手法を導入し、建設から運営まで民に任す手法により、生まれ変わろうとしています。
しかしそうするためには、今までの音戸ロッジの累積債務30億円を一般会計から音戸ロッジ会計に都合しなければ、ならないのです。
事業の失敗(特別会計、企業会計も含め)は、すべて市民負担を強いる結果となります。
国をはじめ地方公共団体も公的なものは、役割として小さくなることが必要です。
それなりの規模は必要ですが、最小限のやるべきサービス以外は、供給を考え直し、市民の市民による市民のための、行政サービスを本気で考える時期が到来しています。
今から益々、公的機関は借金返済に向かうものと思われます。
市民の皆様に痛みと我慢を伴う予算となりますが、後世の市民に更なる痛みを伴わせないためにも、ここは呉市民一丸となり、小さくてしっかりした政府造りにご協力ください。