2019年11月

11月10日は呉恵比須神社例大祭があります。
市議会会派「仁友会」で高松丸亀商店街の再開発事業を視察いたしました。
土地の所有と利用を分離した市中心部の土地の有効活用により見事に再生されていました。
少子超高齢化社会と言う、有史以来日本人が経験したことのない地殻変動が起きています。
65歳以上の人口が3575万人(19年人口動態統計)と総数の28%、3~4人に1人の割合となっています。
そして、6年後の2025年には団塊の世代(1947年~1949年に生まれた世代)が75歳以上になり、「2025年問題」とも言われています。
この問題は、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上・今の1.5倍、1200万人以上が認知症と言う人類が経験したことのない長寿社会の到来です。
このような社会が到来することを予見した高松商店街振興組合の皆さんが、商店街にこそ人が住み、生活し、そこで出会い、新しいビジネスが生まれ、新しい仕組みが作り上げていくステージであるべきであるという発想で、「土地の所有と利用の分離」を考えられました。
地権者の出資でできたまちづくり会社がすべての商店の地権者と定期借地権契約を結び、その使用権を取得。
同社は建物を整備・所有し、テナントの家賃収入から銀行への返済、建物の管理費用などを差し引いた金額を地代として地権者に支払う「オーナー変動地代家賃制」という仕組みです。
呉の商店街の皆様が自分達の街を自分達でリスクを負い自治権をもって運営していこうという気概を持っていただくことが肝要です。
国、県の制度や融資を最大限活用し、民間の発意で商店街の再構築を実現できるよう呼び掛けていきたいと思っております。