2019年10月

10月1日から消費税8%から10%への増税です。

2014年4月以来、5年半ぶり、3度目の引き上げです。

日用品や公共料金など幅広い商品やサービスの価格が一斉に上がる一方、初めて軽減税率制度が導入され、食料品などは据え置きされます。

今回の増税で、国民生活には2兆円程度の負担増が見込まれ、家計の負担が年間で5万円ほど増加するという試算があります。

あるアンケート調査によると増税後は「節約する」との回答が約8割に達しており、節約したい生活費のトップは「食糧費」となっているようです。

食品ロス削減推進法が10月1日から施行されました。

政府は今年度中に食品ロス削減の基本方針を策定することになっており、地方自治体には具体的な推進計画を作る努力義務が課せられます。

食品ロスとは、本来食べられるのに捨てられてしまう食べ物のことです。

農林水産省の2016年度推計では年間643万トンの食品が廃棄されたとしています。

これは広島県民が4年間も食べれる食品の総量に匹敵する量になります。

世界中で飢餓に苦しむ人々に向けて援助する量の1.7倍に相当します。

国民一人当たりに換算した場合、年間51キログラムにもなり、毎日お茶碗約1杯分(130g)の食べ物が捨てられていることになります。

634万トンの内訳は、食品製造業が137万トン・食品卸売業が16万トン・食品小売業が66万トン・外食産業が133万トンで、これら事業者の食品ロスの合計は352万トンとなっており、残りの291万トンは家庭から発生しています。

291万トンの食品ロスを1世帯当たりの金額に直すと、年間6万円以上が無駄に捨てられているといわれています。

食品ロスを出さないようにすれば、増税分の負担増を吸収できる可能性があります。

今年は台風の影響で10月になっても蒸し暑い日が続き、昼と夜の寒暖差が非常に大きいように感じます。

健康管理には十分に気を付けて食品ロスなく美味しい秋を満喫したいものです。