2016年5月
風薫る5月、新緑の山々が気持ちを爽やかにしてくれます。
一年の中でも最も過ごしやすい季節となりました。
4月25日に予てより文化庁に申請していました、旧軍港四市(横須賀・呉・佐世保・舞鶴)が日本遺産に認定されました。
この旧軍港四市は、日本の中で唯一、軍港、鎮守府が置かれた街であり、独自の都市発展過程とともに、日本の近代化を推進し、独自の海軍文化を育んだというまちの歴史を共通のストーリーにまとめたところが、認められたものと思います。
しかしこの日本遺産自体の認知度が低いことから、この認定を契機として、四市の連携強化を図りながら、日本の近代化の歴史を物語る遺産の活用や環境整備を行い、国内外に積極的に情報発信をしていく必要があります。
四市共通のキャラクター、グッズ、イベント、カルチャー開発や独自の技能、技術を活かした産業振興につながる商品開発など夢はいっぱい広がります。
海上自衛隊呉地方総監部が全面協力のもと護衛艦や巡洋艦などのそれぞれのカレーレシピを民間に開示し、今や30店舗にまで広がっています。
他都市からも多く海自カレーを求めて來呉しています。
佐世保や横須賀も民間に海自カレーを広げていくことを考えておられるようです。
7月にこの日本遺産認定をお祝いし、市民の皆さんにも多く参加していただけるセレモニーを予定しているようです。
遺産に関連して、「ユネスコの記憶遺産」に認定されそうな文化財が下蒲刈の朝鮮通信使関連資料の中にあるようです。
呉市は韓国の昌原市(チャンオン市)と姉妹都市です。
今年2月、呉日韓親善協会が立ち上がりました。
秋には下蒲刈で朝鮮通信使の行列が再現されています。
是非ともこの資料についても世界に認められ、韓国との関係改善に役立ち、交流が盛んになるよう働きかけていきます。