2006年11月
11月1日臨時市議会が開催され、呉市議会の政治倫理条例が可決されました。
呉市の職員不正採用事件で議員の紹介等が引き金になっているという観点から、職員の採用に関して紹介、推薦してはならないことを明記しています。
違反すれば、審査会を開いた後に、議員の名前を公表し、場合によっては辞職勧告することもある旨の条例になりました。
10月中に作業部会を数回開催し、各派代表者会議で最終案を協議し成立しました。
私は作業部会のメンバーとして、議員の職権や呉市議会の歴史、慣習と、市民感情の尊崇さのバランスの中で成立したものという感想を抱いています。
議員が市に対して圧力をかけられないことになると、市の独断専行を助長させることにも繋がります。
しかし職員採用に関しては、優秀な職員を採用することが、市民の皆さんの公益に繋がるということから、議員自ら襟を正し、関与を許さない条例となりました。
しかしこの条例が成立しても、守るか守らないかは、まさしく各議員の倫理に委ねることになります。
また、市民の皆さんも職員採用に関して、議員に頼まないという規範をしっかり植えつけていただきたいと思います。