2016年3月
平成28年度(新年度)の予算審議が3月定例会で行われます。
各派代表者の予算総体質問が終了いたしました。
その中で我が会派(仁友会)の代表者に呉そごう跡地問題について、市の持ち分(土地の9割、建物の2割)を民間に譲渡することも選択肢の中に入れて、すべてを一括で交渉できる体制にする構えを市当局が答弁しました。
呉そごう撤退後すでに丸3年が経過し、何をするにしても建物自体老朽化し、利用するにしても相当な補修費が見込まれるのではないかと思われます。
駅前再開発事業を1980年代の後半に国からの補助金も頂きながら進めてきたという経緯もあることから、再々開発をするにしても、国の承諾がおそらく必要になってくるのではと思われます。
また、土地と建物に数%個人の所有権もあることから、非常に複雑な交渉を余儀なくされると思われます。
いずれにしても、駅前は呉市の顔でありますので、何らかの道筋を立てなくては、呉市衰退の象徴のようになる可能性さえあります。
また、地方創生加速化交付金を利用して、戦艦大和の潜水調査をする予算(8千万円)が計上されています。
これはあくまで潜水調査であり、大和の引き上げを考えているものではないという答弁でした。
この潜水調査を契機として、大和ミュージアムの更なる魅力アップを図り、宝町~幸町エリアの整備構想を策定すると謳っています。
今年の4月から中核市に移行することから、行政権限の拡大を踏まえ、「母子父子寡婦福祉資金の貸付け事業」・「不妊治療の助成事業」等を行います。
多様化する住民ニーズに的確に対応した行政サービスの提供を行うとともに、呉市を中心とした連携中枢都市圏の形成を目指すなど、名実ともに県南部(芸南地域)の中核的な都市として、存在感を高めていく予算になっているのか、しっかりと検証していきます。